カギのトラブルで最も恐ろしいのは紛失です。カギの防犯性能は「それ以外のカギでは開錠できない」という基本性能に立脚しています。逆に言うとそのカギが失われた場合、誰にも開錠することが出来ないということになってしまうのです。
近年、カギの機能を備えたICカードや携帯通話端末、スマートフォンなどが登場しました。しかし、依然としてカギはカギとしての機能以外を持たない金属部品であることがほとんどです。たとえば自宅のカギについて言えば、玄関の出入りでしか使用しないにもかかわらず、外出中はずっと持ち歩くことになるでしょう。ですから大抵の場合、カギはカバンのなかで最も奥のほうにしまい込まれ、簡単に取り出せない場所で出番をじっと待つことになります。これは逆に紛失などの危険を考えた場合、合理的なことであるとも言えるのです。
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しかし、それでもやはり、いざカギを使おうと思ったときにカバンの中をゴソゴソとあさった経験のある人は多いことでしょう。もしかしたら、いつも帰宅時にそれを繰り返しているなんて人もいるのではないでしょうか。
カギにつける飾り、いわゆるキーホルダーですが、とても大きなものを付けている人を良く見かけます。カギだけでも普段(大半の生活時間において)は邪魔なのに、さらに邪魔なキーホルダーを付けるなんてと感じる人もいることでしょう。しかし、この大きなキーホルダーにはその大きさに見合った効用がふたつあります。
まずは帰宅時などにカギを探す手間を省いてくれるという点です。カギを数種類使い分けている人も、毎日使う家のカギだけは判別しやすい大きなキーホルダーを付けるという人もいます。カギを探す、あるいは失くしたかもと一瞬危惧するストレスから解放されるためとも言えます。
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さらにもうひとつは、カギを落としたときに気がつきやすいという点です。視覚効果としても、大きくて目立つキーホルダーは発見を早めてくれるでしょう。